この記事は 行政書士・上田 昌芳(第26260602号) の監修のもと公開しています。 詳細を見る →
# 中小企業の補助金併用ガイド:複数同時申請のOK・NGルール【支援800件超】
> 本記事の情報は2025年5月時点のものです。最新情報は各補助金の公式サイトでご確認ください。
✓ この記事の3分要約
- 中小企業が補助金を複数同時に申請・活用することは原則として可能
- 最大のルールは「同一の経費を複数の補助金に重複計上しない」こと
- 補助金(経済産業省管轄)と助成金(厚生労働省管轄)は目的・対象経費が異なるため組み合わせやすい
- 交付決定が下りるまで発注・支払いをしてはいけない(採択通知≠交付決定)
- 経費の一覧表を事前に作り、どの投資にどの補助金を充てるかを整理することが採択の鍵
補助金の「併用」とは、複数の補助金制度を同一の事業期間中に申請・活用することです。「複数申請」「同時申請」「組み合わせ申請」とも呼ばれます。
補助金を複数同時に使えるなら、自己負担をさらに減らせる——そう考える経営者の方は多いです。「先代から引き継いだ設備を刷新しながら、業務システムも一緒に整備したい」という二代目社長からのご相談も、補助金HACKには数多く届きます。結論から言うと、中小企業が補助金を複数同時に申請・活用することは原則として可能です。ただし、守るべきルールが明確に存在します。
最も重要なのは「同一の経費を複数の補助金に重複計上してはいけない」というルールです。これさえ守れば、設備投資をしながら業務システムを同時に導入するといった組み合わせが現実的に可能になります。補助金と助成金を組み合わせれば、自己負担を最大3分の1以下に抑えた事例も多数あります。
📌 実際の金額メリットを先に確認
製造業のA社(従業員12名・金属部品加工業)が1,000万円の設備投資とシステム導入を計画した事例(補助金HACK支援事例・2025年5月時点・匿名・一部簡略化)では、補助金を1つだけ使った場合の自己負担は約300万円でした。
設備費700万円にものづくり補助金(補助率1/2・補助額350万円)、システム費300万円にIT導入補助金(補助率1/2・補助額150万円)を経費区分して申請したところ、補助額合計500万円となり、自己負担を約100万円まで圧縮できました。「2つの補助金を組み合わせると自己負担が3分の1以下になる」という効果が、適切な経費区分によって実現した事例です(支援800件超の実績より・2025年5月時点)。
補助金の申請支援を800件以上(補助金HACK編集部の支援実績・2025年5月時点)手がけてきた補助金HACK編集部によると、「経費の区分さえ明確にすれば、複数の補助金を組み合わせて活用している中小企業は実際に多い」とのことです。一方で、ルールを知らないまま申請して採択後に取り消しになるケースもあります。
この記事では、補助金の併用(複数同時申請・活用)について、OKとNGのルール、具体的な組み合わせ事例、申請のタイミングまでを整理します。
監修:補助金HACK編集部(中小企業向け補助金申請支援実績800件超・認定支援機関連携・2025年5月時点)

補助金の「併用・複数申請」とは何か?中小企業が知っておくべき基本
補助金の「併用」とは、複数の補助金制度を同一の事業期間中に申請・活用することを指します。「同時申請」「複数申請」「組み合わせ申請」と呼ばれることもあります。
補助金は、それぞれの制度が「特定の政策目的」のために設計されています。設備投資を支援するものもあれば、デジタル化を推進するもの、販路開拓を支援するものもあります。目的が異なる補助金は、原則として組み合わせて利用できます。
ただし、以下の大前提は必ず守る必要があります。
- 同一の経費を複数の補助金の対象経費として申請しない(二重計上の禁止)
- 各補助金の公募要領(補助金ごとに定められた申請ルールをまとめた公式文書)に「他の補助金との併用不可」と明示されている場合はその指示に従う
- 補助金の交付決定(採択後に補助金事務局が正式に補助金の交付を決定する手続き)前に事業を開始しない
補助金は「何もしなくてもらえるお金」という誤解を持つ経営者が多いといいます。実際には事業を実施して経費を支払い、実績報告を経て後払いで受給する仕組みです。複数の補助金を併用する場合、この「後払い」と「交付決定のタイミング」がさらに複雑になるため、事前の整理が不可欠です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 補助金の併用 | 複数の補助金を同一期間中に申請・活用すること。「複数申請」「組み合わせ申請」とも呼ぶ |
| 二重計上 | 同一経費を複数の補助金に重複申請すること(禁止) |
| 交付決定 | 採択後に補助金事務局が正式に補助金の交付を決定する手続き。この日以降でないと補助対象事業を開始できない |
| 補助対象経費 | 補助金で認められる経費の範囲。補助金ごとに異なる |
| 公募要領 | 補助金ごとに定められた申請ルール・対象要件・経費範囲などをまとめた公式文書 |
補助金の種類によっては、公募要領に「他の国庫補助金(国の予算から支出される補助金の総称)との重複受給は不可」などの条件が明記されている場合があります。申請前に必ず公募要領を確認することが基本です。
【不安解消Q&A】補助金の複数申請、自分でもできるのか?
「複数の補助金を同時に申請するなんて、自分の会社でできるのか?」と感じる経営者の方は多いです。よくある不安に、実務ベースでお答えします。
Q1. 採択率はどのくらいですか?
補助金によって採択率は大きく異なります。主要な補助金の採択率の目安(2024年度実績・各補助金事務局公表値)は以下の通りです。
| 補助金 | 採択率の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| IT導入補助金 | 60〜80%程度 | 事務局公表・通常枠(2024年度) |
| 小規模事業者持続化補助金 | 60〜70%程度 | 事務局公表・通常枠(2024年度) |
| ものづくり補助金 | 40〜60%程度 | 事務局公表・省力化枠など枠によって差がある |
※採択率は公募回・枠・事業年度によって変動します。最新の数値は各補助金の公式ポータルでご確認ください。複数の補助金を同時に申請する場合でも、それぞれの採択率は独立しています。
Q2. 自己負担はどうやって計算するのですか?
自己負担額の基本的な計算式は次の通りです。
「投資総額 − 各補助金の補助額の合計 = 自己負担額」
補助額は「補助対象経費 × 補助率」で算出されます。補助率には上限額(補助上限)が設けられているため、その額を超えて補助されることはありません。
計算例:設備費700万円(ものづくり補助金、補助率1/2、上限750万円)+ システム費300万円(IT導入補助金、補助率1/2、上限350万円)の場合、補助額は設備費350万円+システム費150万円=500万円。自己負担は1,000万円−500万円=500万円となります。
Q3. ものづくり補助金とIT導入補助金は同時申請できますか?
ものづくり補助金とIT導入補助金は、対象経費が重複しない場合に限り同時申請できます。ものづくり補助金は機械・設備費が主な対象、IT導入補助金はソフトウェア・クラウドサービス費が主な対象であるため、経費の性質が明確に分かれており、組み合わせやすいパターンです。双方の公募要領に「他の補助金との重複不可」の規定がないことを申請前に確認してください。
Q4. 持続化補助金と業務改善助成金は併用できますか?
持続化補助金(経済産業省管轄)と業務改善助成金(厚生労働省管轄)は、管轄省庁と対象経費の性質が異なるため、原則として併用できます。持続化補助金は広告宣伝費・販路開拓費、業務改善助成金は賃金引き上げに伴う設備投資が主な対象です。経費が重複しない範囲であれば同時活用が可能で、飲食業・小売業で多く見られる組み合わせです。
Q5. 書類作成にどのくらい時間がかかりますか?
補助金の種類・申請枠・自社の準備状況によって大きく異なります。目安として、以下を参考にしてください。
| 補助金 | 書類作成の目安時間 | 専門家活用時の削減目安 | 主な書類 |
|---|---|---|---|
| 小規模事業者持続化補助金 | 10〜20時間程度 | 5〜10時間程度 | 経営計画書・補助事業計画書 |
| IT導入補助金 | 5〜15時間程度 | 3〜8時間程度 | ITツールの選定・申請フォーム入力 |
| ものづくり補助金 | 20〜40時間程度 | 10〜20時間程度 | 事業計画書(10ページ前後)・財務諸表 |
複数の補助金を同時に申請する場合、書類作成の合計時間はそれぞれの合算が目安になりますが、共通して使える書類(決算書・登記簿謄本など)は1度準備すれば流用できます。
Q6. 採択されなかった場合、費用はかかりますか?
補助金は採択されなかった場合、申請者に費用は発生しません(補助金HACK経由での申請支援については、各プランの契約内容をご確認ください)。申請への踏み出しを躊躇している方も、「採択されなければ損はない」という点は押さえておいてください。準備にかかる時間コストを減らしたい場合は、早めに専門家へのご相談をおすすめします。
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- 業種別補助金チェックシート(最新版)
- 主要補助金の公募カレンダー(次回締切日一覧)
- 補助金別・経費区分サンプル表
- 新制度・新公募開始の速報通知
補助金の複数申請がOKになる基本ルールとは?
補助金の複数申請・同時申請が認められる最大の条件は「経費の区分が明確かどうか」です。異なる経費に異なる補助金を充てることが、併用の基本的な考え方になります。
原則OKの条件
以下の3つが揃っている場合、複数の補助金を併用できる可能性が高まります。
- 各補助金が対象とする経費が重複していない
- 各補助金の公募要領に「他補助金との併用不可」の記載がない
- それぞれの補助金の申請要件(業種・規模・事業内容)を個別に満たしている
具体的な例を挙げると、製造業の経営者がCNC旋盤(精密加工機)を導入する費用をものづくり補助金で申請し、同時に工場の生産管理システムをIT導入補助金で申請するケースは、経費の性質が明確に分かれているため、原則として併用できます。
なお、ものづくり補助金については2025年5月時点で公募が終了しており、次回公募の詳細は未定です。最新の公募状況はものづくり補助金公式ポータルでご確認ください。
複数申請で経費を区分する5ステップ
経費の区分管理は、補助金の複数申請を成功させるうえで最も重要なプロセスです。以下の5つのステップで進めることを推奨します。
- 投資計画の全体像を書き出す(何に・いくら・いつ使うかを一覧化する)
- 各投資項目を「設備費」「システム費」「広告費」などの経費カテゴリに分類する
- 各経費カテゴリに対応できる補助金を調べ、候補をリストアップする
- 1つの経費が2つ以上の補助金に重複していないか確認する
- 各補助金の公募要領で「他補助金との重複不可」の条件がないかを確認する

補助金の経費区分管理に使えるExcel一覧表の作り方は、縦軸に経費項目・金額、横軸に「対応補助金名」「補助率」「補助額(自動計算)」「自己負担額」の列を設けるのが基本です。上記のようなシンプルな表を事前に作成してから申請準備を進めると、書類不備や採択後トラブルを防ぎやすくなります。
補助金の同時申請がNGになるのはどんな場合?
補助金の同時申請・複数申請が認められないのは、同一経費への二重計上と、個別の補助金が「他補助金との重複不可」と定めているケースです。これらに該当すると、採択後であっても取り消しになることがあります。
NG1:同一経費への二重計上
最も多い失敗パターンです。同じ機械・ソフトウェア・工事費を2つの補助金の両方に申請することは禁止されています。
例えば、特定の生産設備(500万円)をある補助金とある自治体の設備投資補助金の両方に申請した場合、二重計上と判断されます。500万円の設備費はどちらか一方の補助金にしか計上できません。
NG2:公募要領で明示的に禁止されている場合
補助金によっては、公募要領に「国費による他の補助金の交付を受けている場合は対象外」といった条件が明記されていることがあります。この記載がある場合は、その補助金と他の国庫補助金の重複申請は認められません。
NG3:交付決定前の経費を計上する
「採択(事務局が補助金を交付する事業者として選定すること)」と「交付決定(採択後に補助金事務局が正式に補助金の交付を決定する手続き)」は別のステップです。交付決定が出る前に発注・支払いをした経費は、どの補助金においても補助対象外になります。複数の補助金を併用する場合、それぞれの交付決定日を正確に把握して、その後に経費を発生させる必要があります。
| NGパターン | 具体例 | リスク |
|---|---|---|
| 同一経費の二重計上 | 500万円の設備を2つの補助金に同時申請 | 採択取り消し・補助金返還 |
| 公募要領での禁止規定 | 「他の国庫補助金と重複不可」の記載 | 申請自体が無効になる |
| 交付決定前の経費発生 | 採択通知後すぐに発注してしまう | 対象経費として認められない |
補助金HACKの支援事例では、「飲食店のHP作成として採択を受け、実際には別事業のHP作成に使った」というケースが採択取り消しになっています。補助金の使途は計画書の内容と一致させることが前提であり、複数の補助金を使う場合は特にこの点の管理が重要です。
⚠️ 「採択=すぐに発注OK」ではない
採択通知が届いた時点では、まだ補助金の交付は確定していません。交付決定が下りてから経費を発生させることが必須です。補助金を複数活用する場合、それぞれの交付決定日を別々に管理してください。
中小企業が使える主な補助金の組み合わせ事例
実際の申請支援の現場では、特定の補助金の同時申請パターンが繰り返し登場します。以下は業種別の典型的な組み合わせ事例です。
パターン1:製造業 × ものづくり補助金 + IT導入補助金
製造業でよく見られる組み合わせです。
- ものづくり補助金(2025年5月時点・次回公募未定):新しい加工機・生産設備の導入費用。省力化枠の場合、補助上限1,500万円・補助率1/2
- IT導入補助金(2025年5月時点・公募中。締切日は公式サイトで確認):生産管理システム・ERP(Enterprise Resource Planning=販売・在庫・会計などの基幹業務を一元管理する統合業務システム)の導入費用。通常枠は上限350万円・補助率1/2
生産設備の購入費とソフトウェアの費用は性質が明確に異なるため、経費区分がしやすいパターンです。製造業の申請ではほぼ「既存機械の入れ替え」か「業務効率化のためのシステム導入」の2パターンに集約されます。
建設業の場合(参考):建設業では、重機・施工機械等の設備費をものづくり補助金(省力化枠)で、現場管理・施工管理ソフトをIT導入補助金で申請するケースが増えています。従業員20名以下の中小建設業者が対象になることが多く、現場のデジタル化と設備刷新を同時に進められる組み合わせです。
パターン2:飲食業 × 持続化補助金 + 雇用関係の助成金
飲食店では以下の組み合わせが見られます。
- 小規模事業者持続化補助金(2025年5月時点・公募中。締切日は公式サイトで確認):メニュー表作成・広告宣伝費・POSレジ導入費。小規模型の補助上限は50万円、補助率2/3
- 業務改善助成金(厚生労働省管轄・随時受付):最低賃金の引き上げに伴う設備投資
補助金(経済産業省管轄)と助成金(厚生労働省管轄)は管轄省庁が異なり、対象経費の性質も異なるため、併用しやすい組み合わせです。飲食業は初期投資が大きい分、補助金を活用しやすい業種のひとつです。
パターン3:介護・福祉事業 × 持続化補助金 + 人材開発支援助成金
介護事業者では以下の組み合わせが活用されています。
- 小規模事業者持続化補助金:介護サービスの広報・集客、業務効率化機器の導入(上限50万円・補助率2/3)
- 人材開発支援助成金(厚生労働省管轄):介護職員の資格取得・スキルアップ研修費用
介護業界は人材確保と業務効率化が急務のため、設備・広報投資と人材育成を並行して進められるこの組み合わせは有効です。小規模事業者(常時使用する従業員5名以下)が対象の補助金が多く、小規模な介護事業者でも申請しやすいのが特徴です。
パターン4:物販EC事業者 × 持続化補助金 + IT導入補助金
物販・EC事業者では以下の組み合わせが見られます。
- 小規模事業者持続化補助金:EC販売ページの作成・広告宣伝費・梱包資材費(上限50万円・補助率2/3)
- IT導入補助金:受注管理・在庫管理・会計連携システムの導入(上限350万円・補助率1/2)
EC事業者は「フロント(集客・販売)」と「バックオフィス(在庫・会計)」の投資が明確に分かれるため、経費区分がしやすい業種です。
パターン5:IT・サービス業 × 持続化補助金 + 各種助成金
IT・サービス業では申請件数が少ない傾向がありますが、以下の組み合わせが活用されています。
- 小規模事業者持続化補助金:新サービスの販路開拓・広告宣伝費(上限50万円・補助率2/3)
- キャリアアップ助成金(厚生労働省管轄・随時受付):非正規雇用から正規雇用への転換
パターン6:全業種 × 自治体独自補助金との組み合わせ
国の補助金に加えて、都道府県・市区町村が独自に設けている補助金との組み合わせも有効です。自治体の補助金は、国の補助金と経費が重複しない範囲であれば、原則として併用できることが多いです。ただし、自治体ごとに条件が異なるため、個別に確認が必要です。
代表的な自治体補助金との組み合わせ例(2025年5月時点・目安・推定値。各都道府県公式サイトで最新情報を確認):
- 東京都:東京都の中小企業向けDX推進関連補助金(上限・補助率は東京都産業労働局公式サイトで確認)と国のIT導入補助金の組み合わせ
- 大阪府:大阪府中小企業関連補助金(事業展開系、大阪府公式サイトで確認)と雇用関係助成金の組み合わせ
- 神奈川県:かながわ中小企業向け設備投資関連補助金(神奈川県公式サイトで確認)と国のIT導入補助金の組み合わせ
※自治体補助金の公募状況・補助率・上限額は随時変更されます。必ず各都道府県・市区町村の公式サイトで最新情報をご確認ください。上記の金額・補助率は参考目安であり、推定値を含みます。
| 業種 | 補助金A | 補助金B | 対象規模 | 経費の区分 |
|---|---|---|---|---|
| 製造業 | ものづくり補助金(設備費・省力化枠上限1,500万円・補助率1/2) | IT導入補助金(システム費・上限350万円・補助率1/2) | 中小企業 | 設備とソフトウェアで明確に分離 |
| 飲食業 | 持続化補助金(広告・POSレジ費・上限50万円・補助率2/3) | 業務改善助成金(機器購入費) | 小規模事業者 | 申請目的・管轄省庁が異なる |
| 建設業 | ものづくり補助金(重機・施工機械費) | IT導入補助金(現場管理ソフト費) | 中小企業 | 設備と管理ソフトで分離 |
| 介護・福祉 | 持続化補助金(広報・集客費) | 人材開発支援助成金(研修費) | 小規模事業者 | 設備費と人材育成費で分離 |
| 物販EC | 持続化補助金(広告・EC販売ページ費) | IT導入補助金(在庫・受注管理システム費) | 小規模事業者 | フロントとバックオフィスで分離 |
| 全業種 | 国の補助金(主要経費) | 自治体独自補助金(追加経費) | 中小企業・小規模事業者 | 経費が重複しないよう区分 |

📌 補助金HACKが複数申請支援を得意とする理由
補助金HACKは、複数の補助金を同時に申請するケースの支援実績が申請800件超(2025年5月時点)あります。複数申請では「どの経費をどの補助金に振り分けるか」の設計が採択率を左右しますが、補助金ごとの公募スケジュールや経費区分のノウハウを蓄積しているため、複数申請でも的確に対応できます。また、新制度の公募情報はLINEで速報配信しており、申請タイミングを逃しにくい体制を整えています。「まず組み合わせパターンだけ知りたい」という段階からのご相談も歓迎しています。
補助金と助成金の組み合わせで自己負担をさらに減らす方法
補助金と助成金は制度の性質が異なり、組み合わせて活用しやすい関係にあります。ただし、混同して申請すると思わぬ落とし穴にはまることがあります。
補助金と助成金の基本的な違い
| 項目 | 補助金 | 助成金 |
|---|---|---|
| 主な管轄 | 経済産業省・農林水産省など | 厚生労働省 |
| 受給の仕組み | 審査があり、採択された場合のみ | 要件を満たせば原則受給可能 |
| 主な目的 | 設備投資・事業展開・DX推進 | 雇用維持・職場環境改善・人材育成 |
| 申請のタイミング | 公募期間中に申請 | 要件充足後に申請 |
この性質の違いにより、補助金と助成金は対象経費が重複しにくく、組み合わせやすい場合が多いです。
代表的な補助金と助成金の組み合わせパターン
製造業や飲食業でよく見られる組み合わせは以下の通りです。
- IT導入補助金(業務効率化のためのシステム導入費)+ 人材開発支援助成金(システム操作研修の費用)
- 持続化補助金(広告宣伝費・設備費)+ キャリアアップ助成金(非正規から正規への転換)
- 中小企業省力化投資補助金(自動化設備費)+ 業務改善助成金(賃金引き上げに伴う設備投資)
ただし、一点注意が必要な誤解があります。「賃上げをすると補助金がもらえる」という情報がSNS等で広まっていますが、これは正確ではありません。「賃上げで補助金がもらえる制度はない。賃上げで補助金の上限額が引き上がるインセンティブはある」という点を押さえてください。業務改善助成金は賃金引き上げを前提とした設備投資を支援するもので、賃上げ自体に補助金が出るわけではありません。
2025〜2026年に注目の新制度について
2025〜2026年にかけて、中小企業向けの新しい補助金制度の検討・新設が進んでいます。現時点で補助金HACKが把握している情報を整理します。
新事業進出補助金(検討・新設が進んでいる制度。詳細は中小企業庁公式サイトで確認)
新分野への進出・業種転換を支援する補助金として注目されています。ただし、2025年5月時点で正式な公募要領・公式URLが確認できていないため、補助上限額・補助率・対象経費の具体的な数値は記載しません。詳細は中小企業庁の公式サイトおよび公募要領が公表され次第ご確認ください。
経費分離が可能な場合、既存のIT導入補助金や持続化補助金との組み合わせ申請のシナリオが生まれます。補助金HACKでは公募開始の情報をLINEで速報配信しています。
成長加速化補助金(新設が検討されている制度。詳細は中小企業庁公式サイトで確認)
中小企業の成長・スケールアップを支援する新制度として情報が出ています。こちらも2025年5月時点で公式の公募要領が確認できていないため、具体的な補助率・補助上限額は記載しません。最新情報は中小企業庁の公式サイトでご確認ください。
⚠️ 新制度は一次ソースを必ず確認
新事業進出補助金・成長加速化補助金等の新制度については、制度設計が変更される場合があります。申請前に必ず中小企業庁の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。補助金HACKでは最新情報をLINEで速報配信しています。
補助金HACKでは2025〜2026年の新制度への申請支援に順次対応しており、公募開始の速報・最新の併用パターンについてはLINEでご案内しています。新制度の情報をいち早く受け取りたい方は、LINEへの登録をおすすめします。
申請のスケジュール管理はどうすればいい?
複数の補助金を同時申請・併用する場合、申請順序とスケジュール管理が採択の成否を大きく左右します。補助金ごとに公募期間・採択通知・交付決定のタイミングが異なるため、それぞれを個別に把握したうえで進める必要があります。
申請スケジュールで最低限おさえる3点
- 交付決定が下りるまで、発注・支払いをしてはいけない(最重要)
- GビズID(政府が提供する法人・個人事業主向けの共通認証ID)の取得に2〜3週間かかるため、申請を思い立ったらすぐ手続きする
- 実績報告から入金まで3〜6か月かかるため、その間の資金繰りを事前に計画する
この3点を意識するだけで、採択後のトラブルの多くは防ぐことができます。
補助金申請の基本ステップ
一般的な補助金申請の流れは以下の通りです。
- 公募開始:公式ポータルで公募要領が公開される
- 申請書類の作成:電子申請システム(jGrants=政府が提供する補助金・助成金の電子申請共通プラットフォーム)等で提出
- 採択通知:採択(補助金事務局が補助金を交付する事業者として選定すること)の通知(公募締切から1〜3か月程度)
- 交付申請:採択後に改めて交付申請を提出
- 交付決定:正式に補助金の交付が決定する(この日以降でないと事業を開始できない)
- 事業実施・経費の支払い
- 実績報告:事業完了後に経費の証拠書類を提出
- 補助金入金:実績報告の承認後に振り込まれる
「実績報告開始から入金まで3か月から半年かかる」という点は、「こんなに時間がかかるとは思わなかった」という声が経営者から多く上がるポイントです。
申請順序を決める際の考え方
複数の補助金を申請する際は、以下のステップで優先順位を整理します。
- 公募締切が早いものから先に申請準備を進める
- 採択難易度が高い補助金を先に確定させてから、連動する補助金の申請を進める
- 交付決定のタイミングが重なる場合、経費の発生スケジュールを補助金ごとに分けて管理する
資金繰り対策:立替期間の考え方
補助金は原則として「事業完了後の後払い」です。事業者がいったん全額を自己資金で立て替えた後、補助金が振り込まれる仕組みになっています。
1,000万円の設備投資で補助金が500万円の場合、まず1,000万円を自己資金で立て替えます。実績報告の承認後に500万円が振り込まれますが、その間に最大6か月かかることを想定しておく必要があります。
資金繰り対策:つなぎ融資と調達手段
立替期間が長くなる場合は、資金調達手段をあわせて検討することが現実的です。
- 日本政策金融公庫の「補助金つなぎ融資」:補助金入金前に融資を受けられる制度
- 地方銀行・信用金庫の短期融資:採択通知書を提出して融資を相談できる場合がある
- 自己資金の確保:少なくとも投資総額分の運転資金が手元にある状態で事業開始するのが理想
📌 年度始めは採択率が高い傾向
公表データによると、年度始まり(4〜7月)の第1回公募は採択率が高い傾向があります。冬・年始は予算消化で枠が絞られることがあるため、申請のタイミングも戦略的に考えることが有効です。採択率のデータは各補助金の公式ポータルでも確認できます。
スケジュール管理や資金繰り計画でお困りの方は、LINEから個別にご相談ください。申請タイミングから入金見込みまで、実績をもとに具体的にお伝えします。
申請前に確認すべきチェックリストは何か?
補助金の複数申請・同時申請で採択が取り消しになるケースの多くは、事前の確認不足が原因です。申請前に以下の点を必ず確認してください。
申請前の確認事項
- 各補助金の公募要領に「他補助金との重複不可」の記載がないか確認する
- 同一の経費を複数の補助金に計上していないか、経費の一覧表で確認する
- 各補助金の交付決定日を事前に把握し、事業開始スケジュールを組む
- GビズIDを取得済みか確認する
- 必要書類(決算書・登記簿謄本・納税証明書など)が補助金ごとに揃っているか確認する
申請書類で注意すべきポイント
不採択の典型的な原因として、以下が挙げられます。
- 添付書類のケアレスミスや忘れ(最も多い不採択理由のひとつ)
- 事業計画書に「投資回収期間」の記載がない(補助事業は投資回収が前提のため、記載がないと大きな減点)
- 強い断定表現を計画書に書く(計画は推測ベースなので過度な断言表現は不適切)
- AIで申請書を一気に作成し、整合性が崩れている(各パートごとに使い、整合性を確認することが重要)
よくある誤解とその実態
| 誤解 | 実態 |
|---|---|
| 個人事業主は補助金を受け取れない | 個人事業主も対象になる補助金は多数ある |
| 新しい機械購入でしか補助金は出ない | チラシ・HP・広告費・POSレジ・メニュー表も対象になりうる |
| 賃上げをすると補助金がもらえる | 賃上げで補助上限額が上がるインセンティブはあるが、賃上げ自体に補助金が出るわけではない |
| IT導入補助金でパソコンが買える | PCだけでは申請できない。ITツール導入のために必要なPCであれば対象になりうる |
これらの誤解は、SNSや一部のウェブ記事で広まっている情報からきていることが多いです。正確な情報を得るには、各補助金の公式の公募要領を一次ソースとして確認することが基本です。

申請しづらい・対象外になるケースとは?
補助金の複数申請を計画する前に、そもそも自社が申請できる対象かどうかの確認が先決です。申請できない・通りにくい事業者の特徴を把握しておくことで、無駄な準備を省けます。
申請できない・難しい事業者
以下のケースは申請できない、または通りにくい傾向があります。
申請が認められないケース:
- 風俗営業許可(キャバクラ・ラウンジ・ガールズバー等)
- パチンコ等の娯楽業
申請はできるが通りにくいケース:
- 医療法人(保険収入が主体のため)
- 宗教法人
- 学校法人
- NPO・非営利活動法人
- 休眠会社を買って申請するケース(採択事例がほぼない)
個人事業主でも補助金は使える
「個人事業主だから補助金は使えない」という誤解を持つ方がいますが、個人事業主だからNGという制度はほぼありません。個人事業主に特におすすめの補助金として持続化補助金が挙げられます。
ただし「全国民が対象です」という表現でSNS等で拡散されている情報には注意が必要です。正確には個人事業主・法人が対象であり、会社員が個人として申請できるものではありません。
✓ 対象確認が申請準備の第一歩
補助金を複数活用する計画を立てる前に、まず自社が各補助金の申請要件を満たしているかを確認しましょう。業種・規模・事業内容の3点が対象要件の基本的な確認軸です。
まとめ:補助金の複数申請・同時申請は「経費の区分」がすべて
中小企業が補助金を複数同時に活用することは、適切なルールを守れば現実的に可能です。この記事のポイントを整理します。
補助金の併用・複数申請・同時申請で押さえるべき核心:
- 同一経費への二重計上は避けることが原則(採択取り消し・返還のリスク)
- 各補助金の公募要領で「他補助金との重複不可」の条件を個別に確認する
- 交付決定日を補助金ごとに把握し、それ以降に経費を発生させる
- 経費の一覧表を作り、どの投資にどの補助金を使うかを事前に整理する
- 実績報告から入金まで3〜6か月かかることを見込んで資金繰りを計画する
製造業であればものづくり補助金とIT導入補助金の組み合わせ、飲食業であれば持続化補助金と雇用関係の助成金の組み合わせが、経費の区分がしやすい典型的なパターンです。建設業・介護・物販ECなどの業種でも、経費区分を明確にすれば複数申請が現実的に可能です。
補助金HACKでは、申請支援800件以上(2025年5月時点・補助金HACK編集部の支援実績)の実績をもとに、最新の補助金併用パターンをご案内しています。「自社が使える補助金の組み合わせを知りたい」「どの経費にどの補助金を充てるか整理したい」という方は、LINEから気軽にご相談ください。
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- 業種別補助金チェックシート(最新版)
- 主要補助金の公募カレンダー(次回締切日一覧)
- 補助金別・経費区分サンプル表
- 新制度・新公募開始の速報通知
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よくある質問
補助金は複数同時に申請できますか?
補助金と助成金は同時に使えますか?
ものづくり補助金とIT導入補助金は同時に申請できますか?
補助金を併用する場合、申請順序はどうすればいいですか?
個人事業主でも補助金の併用はできますか?
補助金の併用申請で注意すべき「二重計上」とは何ですか?
:::point[次に読みたい記事] 補助金活用は「申請して終わり」ではありません。次のステップでつまずきやすいポイントを先取りして解説しています。
- 【支援800件・採択率80%】中小企業は補助金を複数同時に使える?併用OKとNGのルールを整理
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