この記事は 行政書士・上田 昌芳(第26260602号) の監修のもと公開しています。 詳細を見る →
# ものづくり補助金の対象とは?業種・規模・申請要件を完全解説【2025年最新】
✓ 3分で読める要約
- 対象業種:製造業・建設業・IT業・飲食業など業種制限なし。重要なのは「革新的な取り組みかどうか」
- 対象規模:中小企業・小規模事業者(業種別に資本金・従業員数の上限あり)
- 補助額:通常枠500〜1,250万円、グローバル展開型は最大3,000万円
- 自己負担:補助率1/2のため、投資額の半分が自己負担(小規模事業者は2/3補助で負担軽減)
- 後払い注意:補助金は事業完了後の後払いが原則。入金まで数ヶ月〜1年超かかるため資金繰り計画が必須
ものづくり補助金(正式名称:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)の対象となるのは、製造業だけではありません。サービス業・小売業・建設業・IT企業まで幅広い業種が申請できる補助金です。
相談をいただく経営者の中には、「自社は対象外だと思っていた」と申請をあきらめていたケースが少なくありません。しかし実際には、革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善を行う中小企業であれば、業種を問わず対象になります。
この記事では、ものづくり補助金の対象要件を業種・企業規模・申請条件の3つの軸から整理します。とくに「事業承継後の設備更新を補助金で賄えるか」を検討している二代目社長の方が、自社の申請可否を最短で判断できるよう、具体的な数値と条件をわかりやすく解説します。
補助上限額は最大3,000万円(グローバル展開型)、通常枠でも500〜1,250万円。採択率は第17次公募(2023年度)実績で約47%(中小企業庁公表)です。設備投資を検討している経営者の方にとって、有力な選択肢の一つです。まず「自社が対象かどうか」を確認するところから始めましょう。
📌 この記事を読めばわかること
- 自社の業種が対象かどうか
- 企業規模の判定方法
- 採択される計画書の特徴と自己チェックの方法

> ⚠️ 公募状況について:本記事執筆時点(2025年6月)での制度内容をもとに解説しています。現在の公募状況(公募中か公募終了か)は必ずものづくり補助金公式ポータルでご確認ください。公募終了中の場合は「次回公募に向けた準備」として本記事をご活用ください。
- あなたの会社は対象?10秒で確認できる3ステップ判定
- ものづくり補助金とは?制度の定義を正確に理解する
- ものづくり補助金の対象業種とは?製造業以外も含まれるか
- ものづくり補助金の対象者(企業規模)とは?中小企業・小規模事業者の定義
- 申請要件の詳細:規模・業種だけでは足りない3つの条件
- ものづくり補助金の補助率と補助上限額:自社はいくら受け取れるか
- 申請から補助金受取までの全体フロー
- 申請できない事業者・ものづくり補助金の対象外となるケース
- ものづくり補助金の採択率と採択のコツ:経営者目線で解説
- 次のステップ:申請までの3段階フロー
- 補助金HACKが選ばれる3つの理由
- まとめ:ものづくり補助金の対象を正確に把握して申請準備を始めよう
- 【付録コラム】2026年以降の新制度との違い・成長加速化補助金との使い分けは?
- よくある質問
あなたの会社は対象?10秒で確認できる3ステップ判定
【判定地点】まず3つの条件を順番に確認してください。1つでも外れると申請できません。
難しい書類を読む前に、以下の3ステップで「申請資格があるかどうか」を大まかに確認できます。
- ステップ1:業種を確認 製造業・サービス業・建設業・IT業など、業種制限はほぼなし(個人事業主も要件を満たせば申請可能)
- ステップ2:企業規模を確認 業種ごとに定められた資本金・従業員数の上限を満たしているか
- ステップ3:取り組み内容を確認 単純な設備更新ではなく、「革新的な改善」として説明できるか
3ステップすべてにチェックが入れば、申請資格の基本要件を満たしている可能性が高いです。不確定な点があっても、専門家に確認すれば短時間で判断できます。
ものづくり補助金とは?制度の定義を正確に理解する
ものづくり補助金(正式名称:ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は、中小企業庁が所管する補助金制度です。中小企業・小規模事業者が行う革新的な製品・サービス開発または生産プロセス改善を支援することを目的としています。補助率は1/2〜2/3、補助上限額は500万円〜3,000万円(申請枠・従業員規模による)。業種の限定はなく、製造業以外も広く対象となります。
「ものづくり」という名称から製造業専用と誤解されがちですが、公募要領(補助金の申請条件・方法・採択基準を記した公式文書)には業種の限定はありません。法人だけでなく、個人事業主も要件を満たせば申請できます。
対象となるポイントを一言で言えば、「新しいことに挑戦する設備投資・システム投資かどうか」です。既存の設備を単純に更新するだけでは対象外となる可能性があります。どれだけ革新性や生産性向上の観点を盛り込めるかが、採択の分岐点になります。
最新の公募要領はものづくり補助金の公式ポータルサイトで確認できます。申請を検討し始めたら、公募開始から30日以上前に入手し、該当箇所を読み込むことをお勧めします。
> 📌 事業計画書の具体的な書き方はものづくり補助金 事業計画書の書き方完全ガイドで詳しく解説しています。
ものづくり補助金の対象業種とは?製造業以外も含まれるか
【判定地点】あなたの業種は対象か?下の表で確認してください。「◎」であれば業種面はクリアです。
業種による申請制限はなく、製造業・サービス業・小売業・建設業・IT業など幅広い業種が対象です。
多くの経営者が「ものづくり補助金=製造業向け」と思い込んでいますが、実際の採択事例を見ると、飲食業・美容業・運輸業・医療福祉業など多岐にわたる業種が採択されています。重要なのは業種ではなく、「どのような革新的な取り組みをするか」という事業内容の中身です。
業種別の対象可否イメージ
| 業種 | 対象可否 | 申請の具体例 |
|---|---|---|
| 製造業(金属・部品・食品等) | ◎ 対象 | NC機械・レーザー加工機など高度設備の導入 |
| 建設業 | ◎ 対象 | ICT施工システム・BIM(建物の設計・施工・管理情報を3D統合するシステム)導入など |
| IT・ソフトウェア業 | ◎ 対象 | 革新的なソフトウェア・プラットフォームの新規開発 |
| 飲食業 | ○ 条件次第で対象 | 弁当工場の調理ラインに自動調理機を導入するなど製造工程の自動化が明確な取り組み |
| 小売業 | ○ 条件次第で対象 | 新サービス提供に必要なシステム開発 |
| 医療・福祉 | ○ 条件次第で対象 | 革新的な医療機器・介護サポートシステムの開発 |
| 農業・水産業 | ○ 条件次第で対象 | スマート農業機器・6次産業化の設備導入 |
「条件次第で対象」と記した業種は、事業計画の内容と革新性の程度によって判断が異なります。自社の取り組みが要件を満たすか不明な場合は、専門家への確認をお勧めします。
業種別ケーススタディ:3つの実例で確認する
【IT企業の事例】 受託ソフトウェア開発を行うIT企業が、特定製造業向けの生産管理プラットフォームをゼロから開発するケースは対象になりえます。「既存ソフトのカスタマイズ」ではなく「業界に前例のない機能を持つシステムの新規開発」として説明できるかが判断のポイントです。競合製品との明確な差異と、導入後の生産性向上数値(工数削減率など)を計画書に盛り込むことが採択の条件になります。
【飲食業の事例】 一般的な飲食店が厨房設備を入れ替えるだけでは対象になりません。一方、弁当・惣菜を大量製造する食品製造工場として調理ラインの自動化(自動調理機・包装ラインのロボット化など)に取り組む場合は、製造業的な性質を持つ取り組みとして対象になりえます。「製造工程の革新」として事業計画を組み立てることが前提条件です。
【建設業の事例】 従来は職人の経験と勘に頼っていた施工管理をICT施工システムで数値化・標準化する取り組みは、対象になりやすい典型例です。「生産プロセスの革新」として位置づけ、導入前後の工期短縮率・不具合発生率の改善目標を数値で示すことが採択ポイントになります。
製造業の二代目社長が特に注目すべき理由
製造業は、ものづくり補助金との親和性が特に高い業種です。理由は以下の通りです。
- 設備投資の規模が大きく、補助上限額に見合った申請がしやすい
- 生産プロセス改善という要件に合致する取り組みが多い
- 数値で成果を示しやすい(加工精度・生産効率・不良率の改善など)
- 公募要領の審査基準と事業内容が一致させやすい
事業承継後に老朽化した設備の更新を検討している二代目社長の方にとって、ものづくり補助金は特に注目すべき選択肢です。「親の代から使っている設備をそろそろ刷新したい」「後継ぎとして生産体制を強化したい」という文脈は、革新性の説明と組み合わせれば採択計画として組み立てやすい素地があります。ただし「単純な設備更新」では採択されにくいため、「新しい加工技術の実現」「省人化による生産性向上」など、革新的な側面を計画書でどう説明するかが重要です。

> 📌 申請方法の全手順はものづくり補助金の申請方法・手順を徹底解説で詳しく説明しています。
ものづくり補助金の対象者(企業規模)とは?中小企業・小規模事業者の定義
【判定地点】あなたの会社は対象企業規模か?資本金と従業員数の両方を確認してください。
業種ごとに資本金・従業員数の上限が定められており、どちらか一方でも超過すると中小企業に該当しません。
ものづくり補助金を申請するには、まず「中小企業者」または「小規模事業者」に該当することが必要です。中小企業基本法の定義に基づき、業種ごとに資本金と従業員数の両方で要件が設けられています。個人事業主の場合は資本金要件が適用されず、従業員数のみで判定します。
中小企業の定義(業種別)
| 業種 | 資本金 | 常時使用する従業員数 |
|---|---|---|
| 製造業・建設業・運輸業 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
資本金と従業員数の両方を満たしていることが条件です。どちらか一方が上限を超えた場合、中小企業には該当しません。
小規模事業者の定義
ものづくり補助金では、小規模事業者に対して補助率が引き上げられる優遇措置があります。
| 業種 | 小規模事業者の従業員数 |
|---|---|
| 製造業・宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
| 卸売業・小売業・サービス業 | 5人以下 |
製造業で従業員20人以下の工場・メーカーは「小規模事業者」に該当する可能性が高く、補助率面での優遇を受けられます。自社の規模を正確に把握した上で、どの区分に当たるか確認してください。
ものづくり補助金の対象外となるケース:みなし大企業に要注意
【判定地点】親会社・投資ファンドの株式保有比率を確認してください。50%以上なら申請不可です。
資本金・従業員数が中小企業の要件を満たしていても、「みなし大企業」と判断されれば申請できません。
みなし大企業(大企業が一定以上の株式を保有している中小企業)とは、大企業が発行済み株式総数または出資の総額の2分の1以上を保有している場合が該当します。グループ企業・親会社の株主構成を事前に確認することが必要です。
⚠️ みなし大企業に要注意
親会社や投資ファンドが50%以上の株式を保有している場合、規模要件を満たしていてもものづくり補助金の申請はできません。申請前に必ず株主構成を確認してください。判定が難しい場合は、専門家に相談することで短時間で確認できます。
申請要件の詳細:規模・業種だけでは足りない3つの条件
【判定地点】企業規模・業種の要件を満たした上で、以下3つの条件が計画書で説明できるか確認してください。
- 革新的な取り組み
- 賃上げ
- 付加価値額向上の3つを事業計画に盛り込む必要があります。
要件1:革新的な製品・サービス開発または生産プロセス改善
単なる設備の老朽化更新では申請の要件を満たしません。現状からどのように改善・革新するのかを具体的に示すことが必要です。
革新性として認められやすい取り組みの例:
- 新製品・新サービスの開発(業界に前例が少ない取り組み)
- 加工精度や生産効率の大幅改善(数値目標を伴うもの)
- 自動化・省人化による工程改善
- ITを活用した生産管理システムの導入
- 新たな顧客層・販路に向けた製品ラインの拡充
なお、「ものづくり補助金の対象外」になる典型パターンとして最も多いのが、この革新性の説明が不十分なケースです。同型機の単純入れ替えや、既存ラインと変わらない設備更新は、計画書の書き方次第で審査官に「革新性なし」と判断されるリスクがあります。
要件2:給与支給総額の年率平均1.5%以上増加(賃上げ要件)
補助事業期間終了後から一定年数にわたって給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させることが求められます。
達成できなかった場合、補助金の一部返還が求められる可能性があります。申請時点では計画値での記載でかまいませんが、現実的に達成できるかを経営判断の視点から必ず検討してください。
要件3:付加価値額の年率平均3%以上増加
付加価値額(営業利益+人件費+減価償却費の合計)を、年率平均3%以上増加させる計画が求められます。
根拠のある数値で計画を立てることが採択のカギになります。「3%増」を達成するための具体的な施策(販路拡大・コスト削減・新規顧客獲得など)とセットで計画を組み立てることをお勧めします。
📌 3つの要件を整理するポイント
「何を革新するのか(取り組み内容)」「賃上げの裏付けはあるか(人件費計画)」「付加価値額はどう増えるか(収益計画)」の3点を事業計画書に論理的に書き込むことが採択のコツです。

> 📌 補助対象経費の範囲についてはものづくり補助金の補助対象経費を詳しく解説をあわせてご覧ください。
ものづくり補助金の補助率と補助上限額:自社はいくら受け取れるか
【判定地点】従業員数と投資規模を確認して、実際の補助額をシミュレーションしてください。
通常枠の補助率は1/2、補助上限額は従業員数によって500万円〜1,250万円です。小規模事業者・再生事業者等は補助率2/3が適用されます。
補助率(補助対象経費に対して支給される補助金の割合)と補助上限額(1事業あたりの上限)の両方が適用され、低い方の金額が支給されます。
枠別の補助率と補助上限額
| 申請枠 | 補助率 | 補助上限額 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 通常枠(5人以下) | 1/2(小規模は2/3) | 500万円 | 小規模事業者 |
| 通常枠(6〜20人) | 1/2(小規模は2/3) | 750万円 | 中小事業者 |
| 通常枠(21人以上) | 1/2 | 1,250万円 | 中規模事業者 |
| グローバル展開型 | 1/2(小規模は2/3) | 3,000万円 | 海外展開を行う事業者 |
※ 補助率・上限額は公募回・申請枠によって変更される場合があります。必ず公式ポータルで最新の公募要領をご確認ください。
具体的な計算例(自己負担額の目安)
製造業で従業員15名の会社が設備投資1,500万円を計画している場合:
- 補助率:1/2 → 補助額750万円、自己負担750万円
同じ会社で設備投資2,000万円の場合:
- 上限額750万円が適用 → 補助額750万円、自己負担1,250万円
投資規模が大きいほど補助率の恩恵を受けつつも、上限額の制約が出てきます。自社の投資計画に合わせてシミュレーションすることが重要です。
⚠️ 補助金は「後払い」が原則——資金繰り計画は必須
ものづくり補助金は事業完了後に実績を報告してから入金される「後払い」が原則です(これを実績払いといいます)。採択通知から交付決定、事業実施、完了報告、補助金振込までの全体で、早くて半年〜1年以上かかることも珍しくありません。設備の購入・支払いは自己資金または借入で先行する必要があるため、申請前に資金繰り計画を必ず確認してください。金融機関との連携も視野に入れることをお勧めします。
補助金が入金されるまでの資金調達計画も含めて、無料相談でご確認いただけます。「いくら手元に残るか」「融資と組み合わせるべきか」を含めて中小企業診断士が個別に確認します。
申請から補助金受取までの全体フロー
ものづくり補助金の申請から入金までの流れを把握しておくことは、資金繰り計画の観点から非常に重要です。
- 公募開始:公式ポータルで公募要領が公開される
- 申請書類の作成・提出:電子申請システム(jGrants)で提出
- 採択通知:採否の通知(申請締切から1〜3ヶ月程度)
- 交付申請:採択後に補助金の正式な交付を申請する手続き
- 交付決定:事務局が審査し、正式に交付を決定(⚠️ この日以降でないと補助対象事業を開始できない)
- 事業実施:設備の発注・購入・導入など(自己資金または借入で先行)
- 完了報告(実績報告):事業完了後に経費の実績を報告する書類を提出
- 補助金振込:事務局の確認後、補助金が振り込まれる
交付決定前に発注・契約を済ませた設備は補助対象外になります。これは経営者が最もよくやってしまう失敗の一つです。スケジュール管理には十分注意してください。
申請できない事業者・ものづくり補助金の対象外となるケース
【判定地点】以下のNGパターンに自社が該当していないか確認してください。1つでも該当すれば要注意です。
申請要件を満たしていても、以下に該当する場合は申請できないか、採択されても補助対象外となるリスクがあります。
申請できない主なケース
- 交付決定前に発注・契約を済ませた設備(最頻出の失敗パターン)
- みなし大企業に該当する場合(大企業が50%以上株式保有)
- 税金の滞納がある場合(国税・地方税)
- 暴力団関係者・反社会的勢力
- 過去に補助金の不正受給があった場合
採択されにくい典型パターン
- 革新性が弱い計画:単純な設備更新・同型機の入れ替えに見える申請
- 数値目標が根拠なし:付加価値額3%増の根拠が曖昧
- 市場分析が浅い計画:競合や顧客ニーズの分析が表面的
- 実現可能性に疑問:計画が壮大すぎて達成イメージが湧かない
- 書類の不備:必要書類の記載漏れ・不整合

ものづくり補助金の採択率と採択のコツ:経営者目線で解説
【判定地点】採択率の実態を踏まえた上で、自社の計画書の完成度を下のチェックリストで確認してください。
ものづくり補助金の採択率は、おおむね40〜60%で推移しています。
参考値として、第17次公募(2023年度)の採択率は約47%(中小企業庁・ものづくり補助金事務局公表値)でした。ただし公募回によって変動するため、推定値を含む場合があります。最新の採択結果は公式ポータルでご確認ください。
採択率だけを見ると「半分以上は通る」と感じるかもしれませんが、実態は事業計画書の完成度で大きく差がつく補助金です。審査官を納得させる計画書が書けるかどうかが分かれ目になります。
採択事例:機械部品メーカーの実例(従業員18名)
補助金HACKが支援した採択事例を一例ご紹介します。
愛知県の金属部品加工メーカー(従業員18名・製造業)のケースです。老朽化したNC旋盤の更新を検討していましたが、「単純な入れ替え」では採択が難しいと判断。設備の刷新と同時に「加工精度±0.01mmを実現する超精密部品ラインの新設」として計画を再構築しました。
- 投資額:1,800万円
- 補助額:750万円(通常枠・補助率1/2・上限額適用)
- 自己負担:1,050万円
- 採択のポイント:競合との差別化(超精密加工への対応)・不良率30%削減の数値目標・新規顧客(医療機器部品メーカー)獲得見込みの明示
この事例のように、「設備を入れ替える」から「新しいことができるようになる」への切り口の転換が採択の鍵になります。
> 📌 さらに詳しい採択事例はものづくり補助金 採択事例集でご覧いただけます。
採択されやすい事業計画書の特徴
- 審査項目を正確に把握している:公募要領の審査基準を読み込み、各審査項目に対応する形で計画書を構成している
- 革新性が具体的に説明されている:「業界では◯◯が一般的だが、今回の設備導入で◯◯が可能になる」という対比で示す
- 数値の根拠が明確:付加価値額3%増・賃上げ1.5%増について、根拠となる市場データや受注見込みが示されている
- 強みと市場機会が整合している:自社の技術力・強みと市場のニーズが論理的につながっている
- 専門家がレビューしている:中小企業診断士などの目線で計画書の抜け漏れを確認している
自社の革新性チェックリスト:採択可能性を簡易判定する
| チェック項目 | 判定 |
|---|---|
| 導入する製品・技術・設備は、業界で一般的に使われていないものか | □ はい / □ いいえ |
| 生産効率・加工精度・不良率などの改善を数値目標で示せるか | □ はい / □ いいえ |
| 今回の投資によって「今まで受けられなかった仕事」や「新規顧客」が獲得できる見込みがあるか | □ はい / □ いいえ |
| 競合他社との差別化ポイントを1〜2行で説明できるか | □ はい / □ いいえ |
| 付加価値額3%増・賃上げ1.5%増を達成するための根拠(受注計画・コスト削減計画)があるか | □ はい / □ いいえ |
| 既存の設備を単純に入れ替えるだけでなく、工程や製品ラインに変化が生じるか | □ はい / □ いいえ |
3項目以上に「はい」と答えられれば、革新性を示す素地がある計画です。「いいえ」が多い場合でも、計画の切り口を変えることで要件を満たせるケースがあります。
✓ 採択のコツは「公募要領の読み込み」から
採択に近づく第一歩は、公募要領を最初から最後まで読み込むことです。審査基準・審査項目が明記されており、それに合わせて計画書を書くことが基本中の基本。公募要領を読まずに申請すると、採択の可能性は大きく下がります。
チェックリストで迷った点や「自社の革新性をどう説明すればいいか」は、以下から個別にご確認いただけます。中小企業診断士が対応いたします。営業電話は一切ありません。
不採択になった場合の対応
不採択になっても諦める必要はありません。ものづくり補助金は年に複数回の公募が行われることが多く、事業計画を改善して次回に再申請できます。不採択理由を客観的に分析し、審査官の視点で計画書を見直すことが次回採択につながります。
次のステップ:申請までの3段階フロー
経営者が「次に何をすべきか」を3つのステップに整理しました。各ステップは10〜30分で完了できます。
STEP 1:無料シミュレーション(所要時間:約5分)
まず受給見込み額を確認しましょう。補助金HACKのLINE公式から、業種・従業員数・投資規模を入力するだけで概算の補助額を確認できます。費用は一切かかりません。
STEP 2:要件確認(所要時間:約30〜60分)
シミュレーション後、自社の業種・規模・取り組み内容が要件を満たすかを確認します。本記事のチェックリストと公募要領(冒頭15ページ)を使えば、基本的な要件確認は1時間以内で完了できます。
STEP 3:専門家への無料相談(所要時間:約30分)
「要件を満たしているか自信がない」「計画書の革新性をどう説明すればいいかわからない」という点が残れば、補助金HACKの無料相談をご活用ください。中小企業診断士が個別の状況をもとに判断します。完璧な計画でなくても、相談段階で構いません。
補助金HACKが選ばれる3つの理由
📌 補助金HACKが選ばれる理由
- 中小企業診断士が対応・採択支援実績多数:経営者目線での要件判断・計画書レビューを専門家が担当。これまで多くの中小企業の採択をサポートしてきた実績があります。営業電話は一切なし
- 最新情報への即時対応:公募回ごとの制度変更・2026年以降の新制度情報をいち早くLINEでお届け。公式発表前の検討段階の情報も随時更新
- LINE一本で完結:シミュレーション→要件確認→相談まで、LINEのやり取りだけで進められる手軽さ。忙しい経営者でも隙間時間で対応可能
> 📌 他の申請支援サービスとの違いや選び方についてはものづくり補助金の申請代行・支援サービスの選び方もご参考ください。
補助金HACKのLINEでは、新制度の確定情報が出次第、登録者に最速でお届けしています。2026年以降の制度動向が気になる方は、まずLINE登録だけでもしておくことをお勧めします。
まとめ:ものづくり補助金の対象を正確に把握して申請準備を始めよう
この記事で整理した内容を振り返ります。
- 対象業種は製造業に限らず、サービス業・建設業・IT業など幅広い業種が含まれる。重要なのは「革新的な取り組みかどうか」
- 対象規模は業種ごとに資本金・従業員数の上限があり、みなし大企業に該当しないかも確認が必要。個人事業主も要件次第で申請できる
- 申請要件は①革新的な取り組み ②賃上げ1.5%以上 ③付加価値額3%以上増加の3点。事業計画書で論理的に説明できるかが採択の分かれ目
- 補助率・補助上限額は枠・従業員規模によって異なり、通常枠では最大1,250万円が支給される可能性がある(採択率は約47%)
- 後払いが原則のため、採択から入金まで半年〜1年以上かかることを踏まえた資金繰り計画が必須
設備投資を検討している経営者の方は、まず「自社が対象かどうか」の確認から始めてください。事業承継後の設備刷新を考えている二代目社長の方こそ、早めの準備が採択率を高めます。
ものづくり補助金の公募は年に数回実施されており、直近の公募では相談が集中する時期があります。準備期間を十分に取るためにも、検討し始めたタイミングで一度シミュレーションだけでも試してみてください。
- 受給見込み額の試算
- 要件の個別確認
- 最新の公募情報の速報 の3つを無料でご利用いただけます。
【付録コラム】2026年以降の新制度との違い・成長加速化補助金との使い分けは?
2026年以降、ものづくり補助金に代わる新たな補助金制度の創設が検討・報道されています。「成長加速化補助金」などの名称が一部で報じられていますが、2025年6月時点では制度の詳細は未確定です。確定情報ではないため、現段階では「ものづくり補助金の後継・拡充施策が検討中」という認識にとどめてください。
補助金HACKでは、新制度の詳細が公式発表され次第、速やかに情報を更新しています。最新情報はLINE公式でもお届けしています。
⚠️ 未確定情報に注意
2026年の新制度については、現時点では「報道・検討段階」であり、制度内容・補助率・対象者はすべて未確定です。確定情報は中小企業庁の公式発表をご確認ください。
※本記事の情報は2025年6月時点のものです。補助率・補助上限額・公募状況は公募回によって変更されます。申請前に必ずものづくり補助金公式ポータルで最新の公募要領をご確認ください。
よくある質問
ものづくり補助金の対象業種はどこまで含まれますか?
個人事業主はものづくり補助金を申請できますか?
ものづくり補助金の補助率と上限額はいくらですか?
ものづくり補助金は何回でも申請できますか?
賃上げ要件を満たせない場合はどうなりますか?
ものづくり補助金の申請からお金が入るまでどのくらいかかりますか?
:::point[次に読みたい記事] 補助金活用は「申請して終わり」ではありません。次のステップでつまずきやすいポイントを先取りして解説しています。
- 中小企業成長加速化補助金とは|売上100億円企業向け大規模投資支援
- 補助金の実績報告で差し戻されない7つのポイント|採択後フェーズの完全ガイド
- IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金2026)の申請方法を完全ガイド
- 中小企業が使える補助金一覧【2026年版・最新】
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